実家を売ろうと思って書類を探したのに、権利証が見つからない。 古い契約書や固定資産税の封筒は出てきたが、どれが必要な書類なのか分からない。
そんなとき、「これがないと売れないのでは」と不安になっても、そもそも誰に聞けばよいのか分からないと思います。
空き家を売りたいなら、まずは、その家がある地域の売却を扱う不動産会社へ「権利証が見つからないのですが、売却を考えています」と伝えてください。権利証の紛失を理由に、売却の相談まで待つ必要はありません。
一方、なくした権利証に代わる確認方法や、名義変更などの登記手続きを相談する相手は司法書士です。不動産会社が売却の進め方を、司法書士が登記手続きを担当する、と考えると分かりやすいと思います。
売却の相談は不動産会社、登記の手続きは司法書士へ
「家を売りたいけれど、書類が足りない」のか、「売る予定はないが、権利証をなくして困っている」のかで、最初の相談先を選べます。
| 今、困っていること | 最初の相談先 | 伝えること |
|---|---|---|
| 空き家を売りたいが、権利証が見つからない | 物件所在地の売却を扱う不動産会社 | 家がある地域と、権利証が見つからないこと、売却の希望 |
| 権利証をなくした場合の登記手続きや、名義のことを知りたい | 司法書士 | 書類が見つからないことと、売却・相続など予定している手続き |
司法書士は、不動産の名義変更などの登記手続きを扱う専門家です。権利証がない場合の本人確認についても相談できます。日本司法書士会連合会の解説
知り合いの司法書士がいなくても、司法書士総合相談センターの一覧から、地域の窓口を探せます。予約方法や相談料、正式に手続きを依頼する場合の費用は、その窓口で確認してください。
売却を考えている方は、最初から不動産会社と司法書士の両方へ連絡し、書類を全部そろえる必要はありません。まず不動産会社に現状を伝え、売却に向けて何を確認するか整理できます。登記手続きの判断や依頼は、司法書士に確認して進めます。
東京・神奈川・埼玉・千葉にある空き家なら、retro不動産にも売却を相談できます。最初のLINEは、次のような内容で構いません。
千葉県にある実家を売りたいと考えています。権利証が見つからず、今の名義も分かりません。何から確認すればよいでしょうか。
これは最初に伝える言葉の例です。書類の名前や名義が分からなければ、そのまま「分かりません」とお知らせください。
手元にある書類の名前を確認する
家に関する書類は、どれも似たような言葉が並んでいます。ただ、役割は同じではありません。
| 書類の名前 | 確認するポイント |
|---|---|
| 登記済証(一般にいう権利証) | 以前の登記手続きで交付された書類か |
| 登記識別情報通知書 | 本人確認に使う重要な情報が記載される書類か |
| 登記事項証明書 | 所有者や権利関係などの登記内容を確認するものか |
| 固定資産税の納税通知書・課税明細書 | 対象の土地・建物を整理する手がかりになるか |
登記事項証明書があるから、権利証をなくした場合の確認手続きがすべて不要になる、というわけではありません。
また、昔の権利証と登記識別情報通知書が、必ず両方あるとも限りません。家を取得したときや名義を変えたときの書類を、名前だけでも確かめてみてください。
登記識別情報は、登記手続きの本人確認に使う情報です。相談のために番号をLINEへ送ったり、番号が写った書類の写真を送ったりする必要はありません。法務省の説明
「再発行してから相談しよう」と待たなくてよい
紛失した登記識別情報は、同じものを再通知してもらうことはできません。一方、提供できない場合に、別の方法で本人確認を行う制度があります。
法務省は、事前通知や、司法書士などの資格者代理人による本人確認情報の提供について説明しています。どの方法を使うか、何を準備するかは、実際の登記手続きに合わせて確認する必要があります。法務省Q&A:再通知と本人確認
不動産会社へ売却を相談するときに「権利証が見つかりません」と伝えておけば、登記手続きについて司法書士に確認する必要があることも、早い段階で共有できます。
ここで、費用や日数を一律に決めつけないことも大切です。引渡しの日が決まってから慌てるより、売却を考え始めた段階で伝えておいた方が、確認する時間を取れます。
親の名義のままなら、書類探しと一緒に名義も確認する
探している書類が、亡くなった親の名義のものなのか。それとも、相続した自分の名義に変えた後のものなのか。
この違いを整理すると、司法書士への相談もしやすくなります。誰の、どの登記に関する書類なのかが分からないまま、必要な手続きを判断することはできないからです。
不動産会社へ最初に売却を相談するときは、次のことを分かる範囲で伝えてください。
- 空き家がある市区町村
- 今の名義が分かるか。分からなければ、そのこと
- 相続によって取得した家か
- どの書類が見つかり、どの書類が見つからないか
- 売りたい時期が決まっているか
相続した実家を売る全体の流れは、親の家を売却するときの進め方でも整理しています。
遠方なら、書類を探しに戻る前に不動産会社へ連絡する
実家へ行くたびに交通費がかかり、休みも取らなければならない。そうした事情があるなら、売却を相談する不動産会社に「現地へ何度も行けません」と先に伝えてください。
何を探すか分からないまま帰省しても、帰ってから別の書類が必要だと分かるかもしれません。手元にある書類の名前と、家に残っていそうなものを整理して、必要な確認から進める方が、往復を減らしやすくなります。
もちろん、すべての確認を遠隔で済ませられると約束できるわけではありません。本人確認や現地確認の方法は、家と手続きの状況に合わせて決めます。
見つからない状態を、そのまま伝えてください
retro不動産では、東京・神奈川・埼玉・千葉にある実家や空き家の売却について、今分かっていることから相談を始められます。
最初から書類を一式そろえる必要はありません。「空き家を売りたいが、権利証が見つからない」と、状況をお知らせください。売却の相談と、専門家に確認する登記上の事項を整理して進めます。買取の可否や条件は、物件と権利関係を調べたうえで判断します。
登記識別情報の番号や本人確認書類は、最初のメッセージに添付しないでください。必要な資料と受け渡し方法は、確認の段階でご案内します。


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