
仲介の査定額は、その不動産会社が買う金額ではありません。「このくらいの金額で売れそうです」という予想です。
買取会社の買取金額の提示は、現地を調査した結果、変更される場合があります。 確定した金額で比べなければ、どちらが良いかは決められません。
また、売れた金額が、そのまま手元に残るわけではありません。売るために払う費用と、お金を受け取れる日も比べる必要があります。
仲介は買う人を探してもらう 買取は不動産会社に買ってもらう
仲介は、不動産会社に、家を買う人を探してもらう売り方です。高い査定額が出ても、その金額で買う人が見つかるとは限りません。買う人が見つかるまで、値下げして待つこともあります。
買取は、不動産会社などに家を直接買ってもらう売り方です。現地を見てから金額が変わることがあるので、家や土地を調べた後の金額を聞いてください。
どちらの場合も、売る前に何をする必要があるかを確かめます。荷物を片付けるのか。土地の広さや境界を調べる測量が必要なのか。家を解体するのか。これによって、自分が払う費用は変わります。
買取会社から金額を聞いたら、その金額がいつまで有効かも確認してください。仲介で買う人が見つかった場合も、金額だけでなく、費用の負担や引き渡す日を決める必要があります。
売れた金額から 何にいくら払うのか
仲介で売ると、不動産会社に仲介手数料を払います。手数料には法律で決められた上限があり、いくら払うかは、仲介を頼むときに決めます。
国土交通省の計算例では、売買価格1,000万円(税別)の場合、仲介手数料の上限は39万6,000円(税込)です。この金額には、名義を変える手続きや荷物の処分などの費用は含まれていません。
2024年7月からは、800万円以下の土地や建物について、手数料の上限を33万円(税込)にできる特別なルールがあります。適用する場合は、不動産会社が調査などにかかる手間を考え、仲介を頼む契約のときに金額を説明し、依頼する人の同意を得る必要があります。800万円以下なら必ず33万円を払う、ということではありません。国土交通省:不動産の売買に関する報酬額
不動産会社へ直接売り、別の仲介会社を間に入れなければ、仲介手数料はかかりません。ただし、買取会社へ売る場合でも、別の会社に仲介してもらえば、手数料がかかることがあります。
手数料がなくても、荷物の片付けなどに費用がかかる場合はあります。何を自分で払い、何を買う側が払うのかを、不動産会社に確認してください。
比べる内容を、次のように書き出すと分かりやすくなります。
| 比べること | 確認する内容 |
|---|---|
| 家を売る金額 | 売れそうだという予想の金額か、買う人と決めた金額か。いつまで有効か |
| 自分が払う費用 | 仲介手数料、荷物の片付け、測量、解体などに、いくら払うか |
| 売る前に必要な作業 | 荷物を片付けるのか、名義を変えるのか、家を解体するのか |
| お金を受け取る日 | 代金の全額がそろうのはいつか |
| 契約を取り消せる場合 | 買う人がローンを借りられない場合などに、どうする約束か |
まだ分からない費用は、0円として計算せず、不動産会社に確認します。住宅ローンの返済や、売った後に払う税金がある場合は、それも別に計算します。
リフォームや解体を勧められても、すぐに工事を頼む必要はありません。その工事をしなければ売れないのか、費用を払っても手元に残るお金が増えるのかを先に考えてください。工事費の目安は、リフォームの記事と解体の記事で説明しています。
お金が必要な日を 先に伝える
売買契約を結んだ日と、代金の全額を受け取る日は、同じとは限りません。契約のときに手付金を受け取っても、それは代金の一部です。
残りの代金を支払い、家や土地の持ち主を変える手続きをする日を「決済日」といいます。必要な書類がそろわず、その日が延期になることもあります。不動産適正取引推進機構:不動産売買の手引
使う予定のあるお金なら、まず「いつまでに全額を受け取りたいか」を不動産会社へ伝えてください。その日までに、名義の変更、測量、荷物の片付けなど、何を終わらせる必要があるかを確認します。
買う人がローンを使う場合は、ローンを借りられなければ契約を取り消せる約束を、契約書に入れることがあります。そうした約束があるか、いつまでにローンの結果が分かるかを確認してください。契約を取り消せる条件と、いつまでに取り消しを申し出る必要があるかも確認してください。契約を結んでも、予定した日にお金を受け取れるとは限りません。不動産適正取引推進機構:ローン特約による解除
買取の場合も、いつお金を受け取れるのか、その前に必要な作業は何かを、買う会社に聞いてください。
仲介で売り出すなら いつまで待つかを決める
売るまでに時間をかけられるなら、仲介で買う人を探してもらう方法があります。お金が必要な日が決まっている場合や、空き家の管理を早く終えたい場合は、買取の金額や支払日も早めに聞いておくと比べやすくなります。
仲介を頼む契約には、いくつか種類があります。「専任媒介」「専属専任媒介」という種類の契約は、1回の契約期間が最長3か月です。これは、不動産会社へ依頼する期間のことで、3か月以内に売れるという約束ではありません。近畿レインズ:媒介契約制度
売り出した後は、不動産会社の担当者と、買いたい人から連絡があったか、見に来た人がいたかを確認します。いつ価格を見直すのか、いつまで買う人を待つのかも、先に決めておいてください。
待っている間に、以前聞いた買取金額の期限が切れることもあります。必要な日にお金を受け取れるかを考えながら、仲介を続けるか、買取を相談するかを決めます。
すでに仲介を頼んでいる場合は、ほかの会社に頼んだり、直接売ったりしてよいかを、今の契約書で確認してください。
迷っている段階でも retroへ相談できます
retroでは、家や土地を調べ、買い取れるかどうか、いくらで買うか、どのように引き渡していただくかを検討します。調べる内容は、空き家の査定の記事で紹介しています。
仲介と買取で迷っている場合は、家の場所、お金を受け取りたい時期、荷物が残っているかをお知らせください。すでに仲介を頼んでいる場合は、そのこともお伝えください。

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